ノックエアが会社更生手続き申請 事実上の経営破綻

ノックエアラインズ

LCCのノックエアラインズは30日、タイ中央破産裁判所に会社更生手続きの適用を申請したと発表しました。会社再建のためのロードマップとして、1回目の審問は10月27日に行われます。

2020年度に会社更生手続きを申請したタイの主要航空会社では2社目。(1社目はタイ国際航空)

2014年以降、ノックエアは新型コロナウイルス感染症の流行前から経営危機に陥っており、2019年は売上高が199.7億バーツ、最終損益が29.7億バーツの赤字でした。2019年末時点の負債総額は186.4億バーツ。6月にはシンガポールの格安航空スクートとの合弁会社で赤字経営が続いていたノックスクートの清算を発表していました。

ノックエアは2004年、タイ国際航空などタイ政府系資本とタイ王室系資本が中心となり設立。その後王室に近いサラシン家出身で創業株主のパティー・サラシン氏が独自経営を続け、数回にわたった株主割当増資ではタイ自動車部品大手サミット・グループのオーナー、ジュラーンクーン家が株式の約75%を取得し経営に乗り出していた。