大気汚染によるリスク

 バンコク首都圏において大気汚染、微小粒子状物質「PM2.5」問題が深刻になっている。
特に連日、乾季で雨が降らないこと、風も吹かず空気が滞っていることもありPM2.5の基準値を超え、健康被害がでるレベルまで上昇している。

 微小粒子状物質「PM2.5」は世界保健機関(WHO)が設定した一定の基準値を超えると、健康に害を与えると報告されている。 PM2.5は粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、呼吸器系疾患や循環器系疾患を引き起こすリスクを上昇させる。 主な原因は発電所、自動車の排気管からのばい煙や建設現場からの粉塵、森林火災等である。

 PM2.5は肺や嗅上皮粘膜を介して体内に取り込まれ,脳を含む全身に侵入して影響を及ぼすことを示している。また、その影響に関する報告は高齢者や子供に関するものが多い。 体内に侵入したPM2.5は、化学物質から発生する活性酸素によって細胞を妨げ、 肺胞炎や気道炎症を誘導する。アレルギー性鼻炎、喘息の発作、肺気腫のような慢性呼吸器疾患がある人の症状に直接を影響を与えてしまい、特に急性冠症候群、様々な心臓血管病がある人にはリスクが高く、致命的になる可能性がある。長期にわたり肺の働きが悪化することにより、タバコを吸わなくても肺気腫及び肺がん発生リスクが高まる。

PM2.5への自分でできる予防方法

  • 自家用車の使用を減らし、公共交通機関を利用する。
  • 野焼き、ゴミや廃棄物の野外焼却を避ける。
  • 工事現場の塵を最小限に抑える。
  • 野外での運動は控え、屋内で運動する。
  • PM2.5から危険を予防するための食べ物を食事する。(特に体の免疫力を高めるビタミンCや、PM2.5は老化の原因ともなるので、予防のためのオメガ3脂肪酸を摂取する。)
  • 家出時や屋外にいる際は必ずPM2.5対策用のマスクを着用する。